BLEACH 千年血戦篇

SPECIAL

竹達彩奈(バンビエッタ・バスターバイン役)インタビュー

満ち溢れる自信の根源
想像して補うバンビエッタのキャラクター像

――『BLEACH』で好きなキャラクターを教えてください。

竹達彩奈(以下、竹達)

一護が好きですね。
幼い頃から主人公を好きになることが多いのですが、どれだけ悔しい思いをしてもまた立ち上がる気概や、どんなピンチに陥っても最後まで諦めない強さが、一護に惹かれる理由の1つかなと思います。
でも、バンビエッタも愛情を込めて演じさせていただいたので……、好きなキャラクターを1人に絞るのは難しいですね。
――竹達さん演じるバンビエッタの魅力を教えてください。

竹達

自信に溢れている性格は、愛すべき魅力だと思います。
私は自分に自信がないほうなので、正反対のタイプのキャラクターを演じられて楽しかったですね。
ただ、常に生死が関わる世界で「死にたくない」という気持ちを持って戦っている子なので、過剰なほどの自信を持たざるを得なかったのかなとも推測します。
バンビエッタのバックボーンが深く掘り下げられることがなかったので、「この子はこういう子なのかも」と想像して、敵として描かれるキャラクターでも愛を持って演じました。
――バンビエッタを演じるうえで注意していることはありますか?

竹達

バンビエッタを演じるにあたっては、「16歳くらいのイメージで」とのことだったので、最初に思っていた印象よりも少し幼く聞こえるように心がけました。
また、これまでに私が演じさせていただいた気が強いキャラクターは、強気に振舞うことで繊細な部分を隠しているキャラクターが多かったです。
対してバンビエッタは根っからの自信家なので、今までにあまり演じたことのないタイプのキャラクターでした。
表面的な気の強さは同じでも、根底が異なるので演じていて新鮮でしたね。

狛村の覚悟と威厳
決死の戦いを振り返る

――「千年血戦篇」の魅力や見どころを教えてください。

竹達

一護や護廷十三隊側の正義と、星十字騎士団シュテルンリッター側の正義がぶつかりあう戦いは、それぞれに見どころがあると思います。
また、アニメだと原作よりもコミカルさが少し抜けて、シリアスな部分がより際立って描かれているので、重厚感やかっこよさも魅力の1つだと思います。
――バンビエッタVS狛村左陣の戦闘シーンはいかがでしたか?

竹達

狛村は自分の命を懸けて戦っていましたが、バンビエッタは「死にたくない」という気持ちがどこかにあって。
バンビエッタが負けてしまった理由の1つは、狛村との覚悟の差だったのかなと思っています。
稲田さん(狛村左陣役)と一緒にアフレコをさせていただきましたが、深みと迫力のあるお声に「私も足を踏ん張って演じないと負けてしまう」と圧倒され、背筋が伸びる思いになりました。
アフレコは緊張感漂う雰囲気でしたが、待ち時間は楽しくお話しさせていただいたことも思い出深いです。
狛村とバンビエッタの戦闘シーンや、稲田さんが出演された『BLEACH』のイベントの思い出など、色々なお話しができて嬉しかったです。
――『BLEACH』で印象に残っている用語や言葉を教えてください。

竹達

星十字騎士団シュテルンリッター」のように、漢字と読み方がまったく違う用語の数々は、オタクとしてときめきますね。
あと、バンビエッタ・バスターバインという名前は、語呂がいいので舌が喜びます(笑)。
――「-訣別譚-」にちなんで、最近“訣別”したものはありますか?

竹達

大量の靴下コレクションと訣別しました。
可愛い柄や色の靴下を見かけては買ってしまうんですけど、汚してしまうのがもったいないので、全然履けなくて(笑)。
たまに手に取っては「やっぱりこの靴下可愛いなぁ」と眺めていましたが、タンスまるごと靴下で埋まってしまうほどの量だったので、思い切ってタンス2段分くらいまで減らしました。
でも、また今月も新しい靴下を買ってしまって……。
靴下の収集ともいつか訣別できたらいいなと思っています(笑)。
――TVアニメをご覧の皆さまにメッセージをお願いします。

竹達

狛村とバンビエッタがお互いに命を削り合った戦いをご覧いただきましたが、それぞれの熱い想いが届いていたら嬉しいです。
自分が演じたキャラクターが戦いに敗れてしまうことはとても寂しいですが、バンビーズのみんなは今後も活躍していきます。
バンビエッタの意志は継いでくれ……ないのかもしれませんが、彼女たちにも乞うご期待ください(笑)。